線香の香り?

曾祖母の葬式が終わって、一年か二年後の出来事です。

田舎なのか我が家は夜九時頃になると全員が寝てしまうのですが、私は見たい番組があったので一人で居間のテレビを観、その後、電気を消して寝床に向かいました。

小学の高学年だった私は、自分専用の部屋が無いし、両親と弟が一緒に寝ている部屋の戸を開けようとした時、曾祖母の葬式の時の香り、線香と果物の匂いが混じった香りが私の周りに漂って来たのです。

私は驚きましたが、体を移動して仏間の匂いを嗅いだり体を前後させて匂いを嗅いだりして、検証しました。結果は寝床に入る入口だけ線香の果物の入り混じった匂いがするのです。

私の脳内ではもっと分析をし(戦争時に死んだ人では無いな、それ以前の時代でもないし、最近、死んだ人の仕業だな)と思ったのです。理由は簡単で、この頃は徐々に裕福になったので、やっと果物が買えるようになったのですが、戦時中は?戦後は?それ以前は?果物が買えて葬式が出来た?と考えれば、答えは簡単ですよね。ある程度、裕福になった時代に死んだ人だよね。と、結論を出したのです。

しかし、何故かこの霊は、曾祖母ではなく、全く知らない男性だな。と思ったのですが、何故か、確信していたのです。

その後、何度でもこの現象と同じ事があったのですが、そのたびに(もう死んだ事を認め、成仏しろよ。心からお願いすれば誰か導いてくれるかもよ。匂いでアピールしても人間では誰も助けられないよ)と心でつぶやくと匂いが消えるのです。

学んでいない人ほど「俺の、俺の話を聞いてくれ」と自己主張が強い人が多いし、普段から人の話を聞かない人が多いから、成仏出来ない人が多いのにね。全く幼児と同じレベルだよね。